core i7 4770K をしばかない

■2014年2月

友人がほぼ同じ構成でPCを構築する運びとなった。
用途が「ゲームに特化」とのこと。

という事で、私のゲーミング設定をここに記す。

いかにオーバークロッカー(以下、OCer)と言えど、
実用途では、低電圧・高耐久にシフトしている。
今回はその内容の記録が主であるため「しばかない」とする。

なおUEFI画面は、ASUS社MAXIMUS VI GENEでの項目である。
メーカーやグレードによって表記は異なるので予めご了承願いたい。

BIOS設定編

ここでは大きく2部とする。

一つはメモリー関連。
一つはCPU周り。

いずれもUEFI (≒BIOS)のシステム設定から弄る。
OS起動前に、Deleteキーの連打で突入できる。

通常、Advanced Mode で起動するはず。

■メモリープロファイルを召喚
M6G20140205-001
まずはExtreme Tweaker から。
オーバークロックメモリを持っている場合、この中の’Ai Overclock Tuner’を’XMP’に変更。
下段の項目を’Profile #1’に切替える。
これによって、お持ちのメモリの「ほぼ最高スペック」状態で利用できる。
例えば、このメモリであれば2133MHz 9-11-10-27 1.50Vと記載がある。
X.M.Pプロファイルを呼び出すと、このスペックで動作できるようBIOSが固定してくれる仕組み。
余談であるが、このうち2枚は友人の結婚祝いとして、酒と共に差し上げた。
M6G20140205-008
ただしメモリにかける電圧は、通常AUTO設定となっている場合がある。
同じExtreme Tweakerから、’DRAM Voltage’をメモリに記載された電圧に手打ちする。
※ここで’1.55000’と入力された箇所。
筆者はX.M.Pを用いず、手打ちOCしているため過電圧としている。
本来、メモリ記載通りの電圧値を打ち込めば良い。

メモリー関連はたったこれだけ。
次にCPU設定へ移る。
ここでは4.0GHz で駆動させているが、 限りなく低電圧で負荷を減らすことを目的とする。

■CPUの電圧と挙動を弄る
M6G20140205-002
同じ Extreme Tweaker から、’CPU Core Ratio’へ。
‘Sync All Cores’として下段の’40’を手打ち。
これによって100MHzを40倍で駆動≒4.0GHzの微OCとなる。
当然、このまま使うとマザーボードは自動的にCPUにかかる電圧を盛ろうとする。
それを限りなく下げるのが大事。
M6G20140205-003
それがこの項目。
Extreme Tweaker のページ、’Fully Manual Mode’を’Enabled’に変更。
すると各種電圧が手打ちできるようになる。
‘CPU Core Voltage’:CPUへの直接電圧
下げすぎると電圧不足となる場合がある。1.075~1.085Vがベター。
‘CPU Cache Voltage’:CPUとヒモ付くリングバスにかける電圧
ここは1.0875~1.095Vあたりまで下げる。
‘CPU System Agent Voltage’:ノースブリッジ機能をもったシステムエージェントへの電圧(=VSA)
ここは規定値通りの1.1Vで良い。
‘CPU Analog I/O Voltage’:その名の通り、VIOA
メモリーのOC時に弄る程度なので、ここも規定値1.14Vで良い。
M6G20140205-004
次にExtreme Tweaker 内のDigi+ Power Control の階層へ。
‘CPU Load-Line Calibration’:ターボモード時の電圧を補助的に持ってくれる項目。
‘Level 2’前後に設定、これでも+0.005程度。
同画面に見られる項目のうち、’CPU Current Capability’だけは’100~110’に設定すると良い。
M6G20140205-005
次に、Extreme Tweaker から別階層CPU Power Management へ。
ここでの’CPU Inntegrated VR Efficiency Management’を’High Performance’に。
これで電圧レギュレーターの稼働を常時STOPさせてくれる。
上記設定を行わない場合、アイドル時の電圧を下げる効能を持つ。
下げた瞬間のオーバーシュートでシステムがハングする恐れがあるが、
問題なければデフォルトのままでも良い。

後はF10押下でセーブすれば良い。
が、原則として「1項目弄るたびにF10→負荷テスト」とするのがベストである。

これによってCPUの制御は初期電圧より低いまま微オーバークロックが完了。

20140205
20140205-02
左側CPUタブの’Clocks’に注目。
コア電圧は1.072Vのまま、倍率がx8~x40に変動している。
右側Memoryタブは手打ちOCのため1099MHzの表記。
X.M.Pプロファイルが指定できていれば、メモリーに準じた数値(の半分)が記載される。

最終チェックは上記CPU-Zにて確認している。
あとはベンチを回しながら、温度計測をしてみて欲しい。

目安は室温23~24度下、CPU温度60度未満が理想と考える。

電圧を下げること というのは、温度上昇を防ぐこと に直結する。
CPU周りの電圧を下げることで、殻割りせずとも60度を下回る。

GPU設定編

次にグラフィックボードの設定に移る。
ここでは、EVGA謹製 Precision X を用いる。

ダウンロードする場合はこちらから。

これはGPUのドライバ類を全てインストールし終えた最終段階にぶち込む。
使用用途は、「微ダウンクロックとファン制御」にある。

M6G20140205-009
中央の円のなかの左側’LINKED’のチェックを外す。
‘POWER TARGET’側に矢印を向け’95~98%’に調整する。
これによって使用率95%を超えると自動OCを辞める設定となる。
さらに下段’GPU CLOCK OFFSET’を’-15~-10MHz’に。
‘MEM CLOCK OFFSET’を’-70~-50MHz’に。
これで「グラボの自動OC量を減らす」ことになる。
円の右側’FAN SPEED’
ここの’AUTO’チェックを外し、’55~70%’と手打ちする。
常に固定でブン回ってくれる。
目安はベンチ稼働中のGPU温度60度未満。

GPUファンスピードについては賛否ある。
私の持論は「60度未満」。
高温にさらすほど耐久性は下がる。

お持ちのグラボによって、うるさくない程度まで固定値を増やすのが良いと考える。

アイドル時だけファンスピードを落としておきたい場合は
‘FAN CURVE’から詳細に弄るのも有効。

何より申し上げたいのは
「OCerはゲーム中もOCしてるというのは誤解である」という点。

如何なるCPUであったとしても、昇圧(電圧を盛ること)を正義とは感じない。
それが許されるのは、ベンチマークのスコア競争時のみであり、常用すべきではない。
ゲーム中、エンコード中こそが最高の耐久テストの舞台。

その用途をメインにする場合、
・カッチカチにOCして電圧盛り盛り
・微量のOCのみで電圧下げまくり
があるとすれば、私は迷わず後者をオススメする。