【2】Core i7 3930K をしばく : 4.0GHz編

■2013年2月14日

昨年に引き続き、聖なるフンドシの日にベンチ。
もはや恒例と化してきた感が否めぬ。

前稿に引き続き、Sandy Bridge-E のオーバークロックについて。
本稿では、簡易水冷を用いた常用域4.0GHzでの結果を記すこととします。

※オーバークロック(以下、OC)は大変なリスクが伴うことをご理解下さい。
OCにはUEFI (≒BIOS)というシステム設定の変更を行い、
サードパーティ製のツールの使用を意味します。
システムの安全性に影響を及ぼし、最悪デバイスの破壊やシステムの欠損が生じます。

これらのリスクおよび代償は自己責任にて行って下さい。
当記事に挙げた各メーカーならびに当サイトは、一切の責任を負いません。

今回では「たかだか4.0GHz」ではあるものの、
4コア4スレッドの2500K(4.0GHz)やHTTをOFF化した920(4.0GHz)との比較が主。

しかしながら、注意事項も存在する。

これすら守られない御仁は、
例えお遊戯であっても以下に挙げる手動OCはしないで下さい
簡易水冷は、冷却水を温めてしまうだけでポンプが死亡する恐れがあります。

また、過去のベンチマークとの比較上、3930K機の設定は以下の通り。

3930K機 構成
Mobo EVGA X79 Classified(151-SE-E779-K2)
BIOS Ver.41
CPU core i7 3930K(3.20GHz→4.0GHz)
SR0KY C2Stepping
MM#:919887
Batch#:L201B820
Made in Malaysia
CPU Cooler Corsar H100i
Memory Corsair CMT16GX3M4X2133C9 4GB×4
1600MHz
9-9-9-24
GPU Sapphire HD7970 3G GDDR5 PCI-E
HDMI/DVI-I/DUAL MINI DP OC VERSION
Core 1000MHz / Mem 1450MHz
OS Windows7 Ultimate SP1 64bit

簡易水冷に求めるものは、その冷却性にない。
そのため、Vcore電圧はギリギリまで下げること
Auto設定のままではマザボ側の判断で0.1V前後盛られる。
この電圧如何で、源泉垂れ流しの温泉と成りかねない。

ではそのBIOS側の設定について。

EVGA X79 BIOS 設定
■Vcore 電圧
Prime95 1時間完走を目安とした。
Vcore:1189mV / HT:ON
■VCCSA電圧
4.0GHzのプチOCなので定格固定とする。
Autoのままでは盛られてしまう。
■VTTCPU電圧
こちらも定格固定。AutoからManualへ変更して手打ち。
■Mem
定格1.5V品のため、DRAM Voltage:1500mV
X.M.P プロファイルが1600MHzに対応していないため、
動作周波数とレイテンシは手打ち入力。

次にRadeon HD7970 Dual-Xについて。

こちらはドライババージョン 13.1
BIOS:02 標準仕様の1000MHz駆動とする。

以上を「4.0GHz仕様」としてBIOS上のプロファイルに登録。
各種ベンチ結果を掲載しております。

DX9系
Windows XP上での動作を前提としたゲーム。
相対的にCPU、メインメモリの依存度が高い。
解像度が上がるほど、そのボトルネックが顕著となる。
■3D Mark 06
3DMark06 20130214
こちらは伝統の3D Mark
3930K機はVersion 1.2.1を使用。
同じHD7970 Dual-Xもドライバのバージョンによって改善が見られる。
CPUはコア数・スレッド数でドーピングされるため頭一つ抜きんでている。
■モンスターハンターフロンティア 大討伐
MHF 20130214
1種類のみの点数表記なので、何がどうなのか全く分からない。
ひとまず920機を超えたな、という事だけは察せられる。
■ラストレムナント
TLR 20130214
fps表記かつ Epic Games社製 UnrealEngine3 エンジンを使用。
最大負荷がかかる場面でも80~90fpsを維持。
最終920機に3%差での勝利。
6コアの恩恵が少なくベンチとしての正当性がみられる。
しかしながら、もはやオーバースペックと言わざるを得ない結果。
■FINAL FANTASY XIV (旧版)
FF14Low and High 20130214
2013年より新生となるため、敢えて「旧版」と記す。
100で割った値がフレームレート値と思ってもらって差し支えない。
こちらも920機を難なくパス。
ちなみにCPUとメモリのOCだけで、High7000パスは確認済み。
これは後日。
■ロストプラネット2 DX9 Mode
LP2DX9 20130214
カプコン製MTフレームワークエンジンを使用。
バイオハザード5よりも重め。
Aで負けている減少はナゾ。頭打ちしていると考えられる。
■バイオハザード5 DX9 Mode
BH5DX9 20130214
完全にオーバースペック。
DX9がCPU・メモリの能力に直結している事があからさまに伺えるベンチ。

ここまでは相対的に920機を超えている。
ダイの巨大化によるレイテンシの遅延を懸念したが、
結果クワッドチャネルによるメモリ帯域幅が貢献していると思われる。

メモリ周波数を揃えて、同じGPUを使用。
ドライババージョンが違うと言えど、3930K機が圧勝しているベンチが散見。
メモリ帯域幅かスレッド数による優位性と考えられる。

DX10系
Vista以降に準拠したタイプ。
短命で終わったものの、参考となりやすいベンチマークが多かったのが特徴。
今回はその中から代表的な2ベンチを。
■3D Mark Vantage
3D-Van 20130214
1680*1050のHigh設定
3930K機がHT:ONのため、明らかに2倍以上になっている。
この辺りに3D Markの「実レベルとかけ離れたお粗末さ」が伺える。
■バイオハザード5 DX10 Mode
BH5DX10 20130214
こちらはfps値で披露される。
Aモード、Bモード いずれも他を凌駕。
920機と比較して、こちらも2倍弱のスコア差に拡大。
もはや何のこっちゃ分からない。

3D Mark はスレッド数によるCPUスコアが顕著に出る。
その点、実践的なバイオ5でも、もはや基準値を大きく上回る結末。
DX10世代までのゲームで、3930K機はオーバースペックと言わざるを得ない

DX11系
ここからが本題っちゃ本題。
2013年ローンチ最新版となる 3D Mark は、
敢えて『3D Mark 2013』と呼称することとする。
■3D Mark 11 P
3DMark11P 20130214
3DMark11X 20130214
Pモードは1280*720(720P)
Xモードは1920*1080(1080P)
OCレベルを同等に保っていても、Physicsで2倍近くの差。
Graphicスコアで勝るのも、ドライババージョンによる恩恵か。
■3D Mark 2013
3DMark2013ICE
3DMark2013CLOUD
3DMark2013FIRE
3DMark2013FIRE EX
2013年度リリースの新3D Mark。
現行PCの2つにてとりまとめている。
スコアは3種類のベンチによって測定される。
Ice Storm : DX11上でDX9相当のグラフィック機能を動作させる。
Cloud Gate : 同DX11上でDX10相当を用いる。
Fire Strike : テッセレーションをはじめとしたガチDX11ベンチ。CPU・GPUとも負荷は高い。
■ロストプラネット2 DX11 Mode
LP2DX11 20130214
最後にロストプラネット2 DX11モード。
これが動けばたいてい大丈夫じゃ?と思える指標なので念のため。
こちらもバイオ5 DX10モードと同じく飛び抜けている。
いずれも60fpsをオーバー。

以上、4.0GHzで統一したテスト結果。
3930K機のメリットであるメモリ帯域幅の増大と、CPUの12スレッド。
これらによるドーピングが加味されているのがよく分かる。

いずれにせよスコアだけを見ればまだ伸びしろはある。
GPU、メモリ、CPUそれぞれでOCの余地を残しているためだ。

という事で、次稿では脱・簡易水冷編としてガチOCでのベンチマーク結果を記します。
良い仔はマネしないように。
あなたのPCから白煙が出始め、大空の彼方へふき飛んでしまうかも知れない。