Razer BlackWidow Ultimate をみがく

2014年 9月某日。
久々の「しばく」シリーズである。

今回しばくのは用済みとなったRazer社製のキーボード。
BlackWidow Ultimate 2012年もの。

メカニカルキーのメンテナンスの参考文献にどうぞ。

1.キーをほふる

注意点が3つ。
一つめは、キー配列を撮影しておくこと。
これは後でキーを全て脱着するため。

二つめは、抜けないキーは抜かないこと。
時折、軸との接合が硬いものがある。
力尽くで抜こうとすると軸ごとほふる恐れがあるため。

本来ならば、キーを外す工具もある。
それを使えば垂直にキーを引き抜けるので便利。
今回は手元にないため、グリス塗り用のプラスチックヘラで代用した。

三つめは、横長キーについて。
こちらは軸以外に2点の接合部がある。

そこに2つの白いアタッチメントが付いているのでなくさないよう抜いて保管。

以上の3点に留意して、キーをほふる(抜く)。
今回はCPUのグリス塗りに使うプラスチックヘラで抜いたが、画像略。

2.キーをしばく

NANOXでキーを洗う
ボウルや桶にキーを入れ、界面活性剤入りの中性洗剤、そして40度前後の湯を注ぐ。
これで30分ほど放置。
キーに付着した油分やタンパク質を分解してくれる。ごしごし洗う必要はない。

今回はナノックスを使用。

最後はお米をとぐようにかき混ぜてから、水で洗い流し。
陰干し1日、天日干し半日ほどで乾く。

3.キーボード盤面をみがく

こちらは文字通り「みがく」。

エアダスターと無水エタノール
用意したのはエアダスターと無水エタノール。
2つとも常備しておくと、いざというときに便利。
歯ブラシでみがく
無水エタノールをちょびちょびかけながら歯ブラシで磨く。
これだけ。

内部の基板に漏れても良いよう、無水エタノールを使う。
薬局で売っている。

消毒エタノールと間違わないように。
消毒用は水を含むため、基板によろしくない。

これに歯ブラシで軸の周囲を軽くこすれば良い。
ちなみにブラシはデンタルプロ。
先端が山型、その他は極細毛。
ブラシも長く、届きやすい。

この手法は水没したケータイ基板にも転用出来る。
最近では焼酎をこぼしたPS VITAで分解・復活させたりもした。

エアダスターもあると良い。
エタノールと言えど乾燥までの時間短縮になる。

こちらは陰干し数時間といった所。
表面が乾いたとしても内部にエタノールが染み込んでいることもある。
エアダスターを吹いて飛ばすと良い。

Razer BlackWidow Ultimate 001
これがエタノールをかけた直後。
埃やゴミが目立っているのが分かる。
Razer BlackWidow Ultimate 002
こちらが磨き終わり、乾燥させたもの。
埃もキレイに磨き落とせているのが分かる。
Razer BlackWidow Ultimate 003
点灯テスト。LEDも全て無事である。
最右下のキーにLEDが無いのはFnキーのため。
スペースキーについているバーと白い物体については後述。

キーの脱着から点灯テストまでおよそ24時間。
実際に磨いているのは、そのうち20分程度だけ。

4.キーを付ける

細長キーの裏面に、先ほどの白いアタッチメントを付ける。
便宜上、これを「白いやつ」と呼称することとする。

メカニカルキーのキーキャップのハメ方
白いやつは左右1個ずつ。
キーの裏キーキャップの十字溝にはめ込む。
メカニカルキーのキーキャップのハメ方
取り付け向きはこう。出っ張りがキーボード奥側になるようはめる事が多い。
※もしくは180度反対の場合もある。
これはキーの位置によるため、はまらなければ反転させるのみ。

キーキャップに取り付けた白いやつを2つともスタビライザーにひっかける。

Razer BlackWidow Ultimate をみがく
先に白いやつのあるキーをつけていくと良い。
こちらが完成図。ピッカピカ。

メカニカルキーは耐久性が高く、メンテナンス性にも優れている。
スペースキー、Shiftキーあたりの「白いやつ」の対処法さえ学べば後はラクである。

キーを外す際、マイナスドライバーなどはオススメしない。
できればヘラでてこの原理を用いるか、
専用の工具を使うことをオススメする。
それでも固くて外れない場合は無理に外さないこと。
無水エタノールは常備しておきたい一品。
今回、みがいたときに使用したのはこちら。
基板洗浄にも使える。
高いのは酒税がかかるため。
安いのはイソプロパノールを混ぜた低品質もの。
使用した歯ブラシはデンタルプロ。
「ブラック超極細毛プラス大きめヘッド」
普通の歯みがきにも適しているが、基板磨きにも良い。
基板に歯周病があればなおの事。