【1】Razer Tiamat 7.1 をしばく

2012年8月現在、未だ日本国内に流通していないヘッドセットを入手。
その名もRazer Tiamat 7.1

Razer社は、商品カテゴリー別に古来神話を引用している。
音響関連には海にまつわる生き物の名前だったのが、
今回は何故かバビロニア神話の女神。

画像は全てクリックで拡大できます。

外観はいつもながらのRazer
化粧箱。
寸法は縦145×横230×高さ270(mm)
文面はすべて英語と仏語の併記。
MADE IN CHINA
開梱。
アーム部分が左右2カ所でゴム留めされている。
今回は残念ながら、イヤーパッドが合皮。
蓋になっていた部分には別仕様のエンクロージャー。
標準品とはのちほど比較するが、
こちらは「中身が見えない」タイプ。
相変わらず凝った化粧箱である。

次は、細部を見ていく。

値段相応のクオリティは流石の一言
左側が標準エンクロージャー部を備えたTiamat。
内部のドライバユニットが透けて見える演出。
右側はインラインコントロール。
コードは全て布巻仕様。
インラインコントロールからヘッドセットまでは
コード長約130cm
インラインコントロールから入力ピンまでが
コード長約230cm
こちらが入力ピン。
ピン先が色別になっており、
緑:フロントスピーカー出力
ピンク:マイク入力
オレンジ:センター&サブウーファー
ブラック:リアスピーカー
グレー:サイドスピーカー
USBはインラインコントロールへの給電用。
こちらは付属品。
ミニUSBのような端子をコントロールパネルへ接続。
インラインコントロールを経由して
別のスピーカーで鳴らすためのバイパスピン。
エンクロージャー部の拡大。
マイクはブームごと収納できるようになっている。
各ユニットにまで緑を入れるのはRazerらしい。
チラリズムを超越した丸見え仕様です。
ヘッドバンドの調整は
クッション部分がアームから引き離されるようにして調整される。
イヤーパッドの稼働部分も少ない。
アームそのものが延長されるワケではなく高剛性だが、
頭がでかすぎる or 耳がでかすぎる と装着が困難のはず
こちらがUSB接続後のインラインコントロール。
各スピーカーとマイクのボリューム調整。
マスターボリューム調整。
7.1CHとステレオの切り替え。
マイクのON、OFF。
ミュート機能。
バイパスピンのON、OFF
全てがここに集約されている。
そのインラインコントロールの裏面。
底面の周をラバーシール化しており、滑り止めも万全。
サイズは突起部をふくみ縦115×横78×高さ27(mm)。
スマートフォンを横に拡げた程度のサイズ。

外観において欠点がほとんど見あたらない。
柔らかなイヤーパッドは眼鏡ユーザーにもありがたい。
強いて挙げるなら、内部空間が狭いことか。
耳を収容するべき容積がちいさく、「耳にかぶせるように」装着せねばならない。

しかし、それも忘れさせてくれるほどの出来映えだと実感できるのは、視聴後。

耳元で再現されるホームシアター
良くも悪くも、「サウンドカード次第」であると言っておく。
出荷時のままだと劈(つんざ)く程の高音強調型。
ドンシャリの「シャリ」が強い。
と言うのは、片耳につき
フロント30mm、センター30mm、サブウーファー40mm、
リア20mm、サイド20mmという口径。
高周波帯のフロントが明らかに大きい。
まずサウンドカード付属のコントロールパネルへ。
これを起動しておかないとボリュームの絶対値が低い。
フロント:センター:サブ:リア:サイドの比率は
86:87:55:89:87に設定。
かつインラインコントロール側でも比率変更。
8:7:9:8:9としています。
別に双方ともいじる必要はない。
あくまで微調整のためですねん。
上記設定状態から、iTunesによるイコライザはこのような感じ。
250~8K Hz帯が強い。
ドラム、ベース音がかき消えるほどなので
ペチャンコなV型にしてみると聞きやすくなるかな。
FPSがやばい。
サブウーファーをデフォルトのままにしておくと、
ヘッドセットが揺れる。
自銃の発砲、戦車の迫撃による重低音が異次元。
BF3側の設定「改良ステレオモード」にすると
軽くなりすぎるのでオススメしない。
足音、方向、距離はビックリするくらいよく分かる。
映画を視聴してカルチャーショックを受けた。
映画館が耳元にある。
まさにそんな印象。
疑似7.1CHにありがちな初期反射音や誇張がいっさいなく
全てが自然な音として聞こえる。

ゲーミングヘッドセットにあるべき、「中高域を弱めた仕様」ではない。
全てはサウンドカードとその設定に依存している。

リアル7.1chに対応したサウンドカードはRazer社の公式サイトにリスト化がある。
念のため、そちらのリンクをご紹介しておくので、熟考下さい。

ホームシアターを設置したことのある人なら微調整にさほど時間はかからないはず。
1カ所ずつのスピーカーから聞こえる音量、音域を調整すれば
完全に自分好みのサラウンドが手に入る。
思うに、オンボードの7.1CHでは宝の持ち腐れとなる。
ごく微量にノイズも拾う。
シールド付きで、グラボから離した設置が出来るカードを用意すべきである。
敷居が高い、ということを加味して-5点。
立派すぎる音響に、私は95点を差し上げたい。

PC側の設定については次項に譲る。

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