HD7970 Dual-Xをしばく その2

■2012年5月

前回の開梱記事 HD7970 Dual-Xをしばく その1 に続き、
いよいよオーバークロックの常用設定、各種ベンチ結果を掲載。

個人テストのため、グラボによってCPUおよび構成が異なる点はご了承下さい。

グラボ別PC構成

ASUS MATRIX5870機
(コア:900MHz / メモリ:4800MHz相当)
OS:Windows7 Professional 64bit
CPU:core i5-2500K 4.0GHz
詳細はこちら
Sapphire HD6950 Dual FAN&BIOS機
(コア:830MHz / メモリ:5120MHz相当)
OS:Windows7 Ultimate 64bit
CPU:core i7-920 4.0GHz
※HT無効化、4コア4スレッド駆動
Sapphire HD7970 Dual-X OC機
(コア:1000MHz / メモリ:5900MHz相当)
同上

ここからはDirectXの世代ごとに検証を実施。
ことHD7000シリーズが苦手とするDX9世代でどう動くかをメインに取り上げます。

特に断りが無い限り、全て1920*1080フルスクリーン、
ベンチ設定上、全て最高設定としています。

DirectX9 世代
■3DMark06
SM3.0以外は、CPUとメモリのパフォーマンスに直結。
旧DX世代をプレイするにあたり、最も参考になる指標。
ご覧の通り、DX9世代ではCPUやメモリがボトルネックとなりやすい。
劇的な向上は見られないものの、何とか旧世代に負けないでいた という印象。
■モンスターハンターフロンティア
意外とGPUのパフォーマンスを要求するベンチ。
10000スコア超えてればどれも同じ。
■ラストレムナント
DX9世代のMMORPGの中で群を抜いて指標としやすいベンチマーク。
fps値で測定するため、60以上が目標地点。
それを越えていれば快適にプレイ出来る。
TERAなど韓国産RPGにも充分参考になる負荷を与えてくれる。
Epic Games社製 UnrealEngine3 エンジンを使用。
■ファイナルファンタジー14
CPUとメモリへの負荷が非常に高いベンチ。
LOW設定ではボトルネックがCPUにかかる。
HIGH設定ではCPU+GPUの絶対性能に依存する。
■ロストプラネット2(DX9モード)
見た目と裏腹に「重い」と評されるベンチ。
カプコン謹製の「MTフレームワーク」というエンジンを使用。
HD6950は正常な値を返さず
ドライバ、BIOS、出力端子など考え得る対策は全てアウト。
デュアルモニターの横拡張でもエラーとなる。
■バイオハザード5(DX9モード)
こちらもカプコン謹製「MTフレームワーク」エンジン。
ロストプラネット2と同じ症状が発生。
どうやらこのエンジンとのハード的な相性かも知れない。

カプコンベンチであるロストプラネット2、バイオハザード5にて大幅な計測崩れ。
HD6950機が想定の半分未満でしか駆動しない事象。

この2つのベンチマークで使用されるエンジン自体はカプコン独自。
PS3やXBOXにも対応させるため、旧世代然としている。
それ以外にもベンチとして致命的な点をいくつか。

欠点1:長い・・・購買意欲をそそりたいのが丸出しで無意味に長いプレイ動画。
欠点2:下手くそ・・・プレイヤーNPCが超下手くそ。 魅せるベンチなのに苦痛。
欠点3:UIもグラフィックも平均未満・・・ベンチによってメニュー位置も異なる。

考え得る全てのソフトウェア対策は無駄に終わる。
CPUやGPUなど、物理的相性で不具合を来している模様。

そもそもDX10以降に対応したグラボでDX9モード動かすなよって言われたらそれまで。
しかし各所でこのMTフレームワークのベンチは「動きませんでした」報告が見受けられる。

Radeon使いであれば国産ゲーム、土民韓国ゲームにはあまり手を出さないほうが賢明である。
あくまでベンチ指標だけどね。

DirectX 10 世代
■3DMark Vantage
短命だったベンチ。
しかしCPU&メモリ、GPUなど項目ごとの指標は分かりやすい。
1680*1050のHigh設定にて計測
i7-920のハイパースレッディングOFFで露骨にスコア減少。
GPU性能だけ群を抜いて向上。なんだこいつ。
■バイオハザード5(DX10モード)
グラフィックカードの生パフォーマンスが問われる、DX10モード。
先ほどコレでもかと詰ったMTフレームワークのベンチマークソフト。
DX9と違い、何とか正常動作。

そして続いて最新のDirectX 11世代のベンチへ。
3DMark11のXモード(1920*1080)ではHD7970 Dual-Xを更にOCしたテストも実施。

DirectX 11 世代
■3DMark11
今世代の代表ベンチマーク。
PhysicsはCPU能力を問う項目。そのため差は出にくい。
Pモードは1280*720(720P)
Xモードは1920*1080(1080P)
コア100MHzのオーバークロック時は電力14%UP、ファン速度固定65%で何とか完走。
■ロストプラネット2(DX11モード)
DX9モードより重くなるベンチ。
かつライバル、GeForceに最適化されている測定。
こちらもDX9と違い、3機種とも正常動作。

DX9モード「で無ければ」正常に動く。

他にもSkyrimやDiRT3など、アプリケーション側全て最高設定でも60fpsを割ることがなくなった。
CCCからのゲームグラフィックを弄ると、途端に負荷が上がりやすいためデフォルトとした。

総評
驚くべきはその静音性と冷却性
3DMark11のフル稼働時でファンオートで回転率は59%。
BIOS2の1000MHz駆動時も、コア温度は60℃まで(CCC読み&GPU-Z読み)。
またSapphire謹製のTriXX (トリックス)でファンのプロファイルは弄れる。
試しに65%まで回転率を上げたが、かすかに回ってるかな?程度にしか聞こえない。
メーカーの載せ替えクーラーでここまで優れたものは初めて。

TriXXの出来そのものは可もなく不可もなく。
電圧変更が出来る点ではMSI社のAfterburnerが抜きんでている。
GPUクーラーのファン変更、および設定をBIOSデータとして保存できる点は面白い。