GTX TITAN をしばく

■2013年3月

いよいよ発売となったGeForce GTX シリーズの異端児、
GTX TITAN (読み方:タイタン 以下、TITAN)の実践レビュー。
国内ベンチ総ざらいを行っていきます。。
また幾つかに限りTITANのオーバークロックによる数値検証も伴うものとする。

GeForce GTX TITAN とは

各所でお読みになっているだろうが、2012年11月現在
HPC (high performance computing :いわゆるスパコン) 500傑の
世界第1位に輝く、オークリッジ国立研究所のTITAN。

NVIDIA開発のK20Xというコアを18,688個採用し、
実効性能17.59PFlopsを達成した事で知られている。

このHPCの名を冠したグラボが、今回のGTX TITAN。
同じK20Xをそのまま流用し、ゲーミンググラボにしてしまおう!というものだ。

この特殊性から、通常のナンバリングが成されない。

繰り返しますと、HPC用です。
一般消費向け用コストなぞ度外視で作られる、まさに至極の逸品。

しかし過去、汎用性を求め、GPGPUを全面に打ち出したGTX400シリーズ。
その3Dゲーム性能を振るえなかったことを踏まえられているか。
今回はそれを、各種ベンチでしばいて見てみよう!という内容となっている。

GTX TITAN 外観&スペック

入手したのはZOTAC製 TITAN。
NVIDIA設計書通りの、いわゆる「リファレンス」版。

GTX TITAN 002
厚手の化粧BOX。
ZOTACに限らず、プレミアモデルらしい佇まいでございます。
内部にはアサシンクリード過去3部作のコード&インストールディスクも。
これでグラボが焼け死ねば、1ゲーム4万円で買ったことになってしまう。
GTX TITAN 003
トップ部に見えるヒートシンクはVapor Chamber構造。
そのためヒートパイプは無い。
またヒートシンク自体はクリアアクリルで直接手に触れることはない。
Fermi世代 GTX480 の剥き出しヒートシンクから学んだか。
GTX TITAN 004
裏面にもメモリチップを搭載。
SAMSUNG製の2Gbit GDDR5品 K4G20325FD-FC03。
基板オモテ面に12枚。裏面にも12枚。
合わせて24枚*2Gbit=48Gbit=6GByteとなる。
チップ型番からも分かる通り、0.3ns品なので6000MHz対応品。
タンタルチップも贅沢におごり、至高の逸品であることが伺える。
GTX TITAN 005
側面のGEFORCE GTX は緑LEDで点灯する。
企業カラーである事を差し引いても少しお下品に感じるが良しとする。

スペック的には妥協無し。
これ以上ない位の性能を奢られている。

GTX TITAN GTX680 HD7970
1SMX 当たりの CUDA Core数 192基 192基
1GPC 当たりの SMX数 3基 2基
GPC数 5基 4基
冗長性 -1SMX 192基
総CUDA Core数
シェーダプロセッサ数
2688基 1536基 2048基
コアクロック(ブースト時) 837MHz (876MHz) 1006MHz (1058MHz) 925MHz
メモリクロック 6008MHz相当 6008MHz相当 5500MHz相当
メモリーインターフェース GDDR5 384bit GDDR5 256bit GDDR5 384bit
テクスチャユニット数 224基 128基 128基

GTX600 (Kepler) 世代で削られたメモリバンドは384bitに増幅。

米国での市場想定価格$999 というトンデモ価格だが、GTX690とは別物である。
なお、第1世代Keplerの代表格GTX680でもメモリ帯域幅が狭く、
高解像度/ハイレゾリューションで負荷がかかると足止めを食らいやすかった。

それがどこまで粘れるものか。

GTX TITAN ベンチマーク

※ここから追記/修正かけていきます。
下記で使用したPCはSpecification最上段にある、i7-3930K機です。
グラフは特に断り無き場合、TITANデフォルト状態です。
GPU Boost 2.0 が有効化されているため、MAXコア992MHzで駆動しています。

DX9 BenchMark
新生FINAL FANTASY XIV ベンチマーク
GTX TITAN New FF14
負荷が軽すぎるので、全て1920*1080にてテスト
もはやオーバースペックを通り超して、ただのベンチランキング状態。
とはいえ、定格で使う分には、HD7970やGTX680と大差なし。
このままTITANをOCすればもう少し伸びるかと思うが、結果は後述。
旧 FINAL FANTASY XIV ベンチマーク
OLD FF14bench GTX TITAN
やはりというか、流石というか。
DX9系の3DゲームであってもシングルGPU最速最強を誇示。
テクスチャユニット224基は伊達じゃない。
OCの煮詰め具合によっては、5桁の大台に届くと思われる。

ちなみにこのDX9系ベンチの代表格、新FF14ベンチ。
GTX TITAN をOCした検証結果を以下に記す。

完走第一目標のため、各種電圧を盛っての挑戦です。
OC初心者はくれぐれも真似しないように。

新FF14ベンチ用 OC Spec
CPU ■core i7-3930K 4.6GHz
Vcore Volt : 1330mV
VCCIO : 1220mV
VSA : 1200mV
CPU PLL Volt : 1800mV
その他オート
MEM ■Corsair CMT16GX3M4X2133C9 4GB×4
DRAM Freq : 2133MHz
TIMING : 9-11-10-26
GPU ■GeForce GTX TITAN
OC設定は各項目で微調整とする

使用するマザボがOC特化型のため、同じ電圧にすると焼け死ぬ恐れがあります。
またメモリレイテンシを絞り過ぎているため、CPUをこれ以上カチあげると不安定に・・・
ひとまずTITAN OC でどこまでハイスコアが狙えるか、その1点。

新FF14ベンチ 1920*1080
NewFF14-Normal20159
おじさん、完全に晒しますよ。
ご覧の通り、標準品質で夢の大台20,000突破。
TITAN はTEMP TARGET 90℃に。
その上で各周波数をオフセットしてオーバークロック。
コア +133MHz / メモリ +134MHz で無事完走 ※電圧デフォルト
結果、コア 1123MHz / メモリ 1569MHz に。
オール定格からの上昇率がすごい事に。
なんと130%向上
これをTwitterでご報告したところ、どうもFF14制作者様もご覧くださったようで。
フルHD標準20,000超えがいかにトンデモ無いかを実感する運びになった。
NewFF14-Highest11034
続いて最高品質へ。
一先ず11000台突破。
こちらは標準時同様のクロックでは完走せず。
仕方なくPrecision X から電圧を +13mV 盛り。
盛るからにはイケるだろう という根拠なき自信で更に上乗せ。
コア 1136MHz / メモリ 1575MHz へ。
こちらは、ターボオフ時から124%の向上
実ゲームに、これっぽっちも意味はございません。
そもそも1920*1080で最高品質だと、どうもTITANのメモリ帯域幅が足かせとなっている模様。
爆裂な処理数をこなせるだけの器だが、失速するところはHD7970より酷い有様。

2つ付け加える。
それは驚くほど静か。
コアも80度もいかない。

GPU後方からの排気は確かに温い。
これは冷却ゆえの排熱。
シロッコファンに至っては文句のつけようが無い出来である。

他のベンチ結果は次頁に譲る。

なお、これらのベンチ結果のデータはご自由にお使いください。
まずはわくわく冒険記様へご寄付いたします。