【新生FF14】βテスト動作検証 画質改善編

■2013年6月某日。

新生FF14 βテストフェーズ3 その2回目。
筆者はココでやましいことを思い立ち、とある検証へと向かった。
これはその過程と結果を記録している。

テーマは3つ。

グラフィックボード機能の上書き 1.アンチエイリアス機能を上書きできるかどうか
2.テクスチャフィルタリングを上書きできるかどうか
フレームレートの改善 1.垂直同期の設定
2.オーバークロックによる改善
FF14 画質設定の違い 1.標準/高/最高 の画質の違いによる検証

以上の項目にて綴る。

その1. グラフィックボード機能の上書き
  • アンチエイリアス機能について

β3開始と同時に訴求してきた「ギザギザ」について
少しずつ認知がなされてきたことに安堵する。

3Dゲームの世界だけでなく、PC上での書体にも影響する
「アンチエイリアス機能」 (以下、AA機能)
これは、そのギザギザを緩和してくれる「ぼかし機能」のこと。

このAA機能にも、いくつか種類があり、その解説はASCII.jp さんの記事が詳しい。

新生FF14に使われているAA機能は、FXAAというもの。

これは、原則2Dの「絵や文字」に対して有効なAA機能であるが、
アプリケーションレベルで強弱が調整できるため、
3Dオブジェクトに対しても補正が可能である。

動作上、非常に軽く、CPU・GPU負担も極小というメリットも含む。

以下の画像で比較してもらいたい。

FXAAの比較

AA機能がない時と比較すると歴然たる違いだが、
中間色を生成するため、遠くのオブジェクトほどボケやすくなる。

明暗がある場合、それは特に顕著に弱点と化す。

ただし軽微なFXAAでは、立体オブジェクトへの効果が薄くなる。
立体物の視点移動とともに
そのギザギザが画面上を動き、やけに目立って見えてしまう。

FXAAと、ディファード型MSAAとの画質検証は4Gamer さんの記事をご覧頂きたい。

  • FF14環境下でのAA機能の改善について

次に、FF14上におけるジャギーを改善できるかどうか模索した結果を記す。
使うのはAMD HD7970、および GTX TITAN
それぞれのコントロールパネルを用いて、
グラフィックボードから強制的にAA機能を「上書き」してしまえるかどうか。

※ただし比較対象の画像はゲーム側設定のみとGTX TITAN のみの2種に絞ってある。

比較対象は以下の2つ。

■ゲーム側設定のみ ■GeForce GTX TITAN
使用ドライバ:314.22
付随コントロールパネル
FF14 内部コンフィグより
最高品質設定。
グラフィックボードの機能は全てデフォルト
NVIDIAのコントロールパネル設定
【FXAA】オン
【トランスペアレンシー】8x
【モード】アプリケーション設定の強調/変更
【フィルタリング】ハイパフォーマンス
【異方性フィルタリング】16x

AMD CCC にある形態学フィルタリングとはMLAAというAA機能を意味する。
これは、モルフォロジカル・アンチエイリアシングのこと。
2Dの文字でさえも滑らかぬるぬるにしてしまう。
少し卑猥なので、今回は自重のためオフとする。

ffxiv normal 002 ffxiv set 002
ffxiv normal 001 ffxiv set 001
■ゲーム側のみ
ご覧のとおり、明暗くっきりな
ジャギーが目立つ場所。
■GeForce De 上書き

以上の検証から、グラボ側の画質変更は無意味
ドライバ云々の問題ではなく、FF14側で確固とした補正処理が決められている印象。

ちなみにRadeon の Catalyst Control Center (通称 CCC)でも
結果は同じ。
強調設定も上書き設定も全く意味をなさず、
ジャギーは解消されず、遠方テクスチャのボケは改善されなかった。

その2. フレームレート改善
  • フレームレートとは

まずは手っ取り早くこちらをご覧頂きたい。

前半が60fps、すなわち秒間60コマでの描写。
後半が30fps、秒間30コマでの描写。
その比較動画である。

一目瞭然だと思う。
60fpsは1秒間に60回の映像を見ることになり、動きが滑らかである。

なお、PCゲームにおいて、これはお手元のディスプレイとグラフィックボードの表示能力に左右する。

ディスプレイが垂直周波数60Hz なら60fps対応、
同120Hzなら120fpsまでの描写に対応する。

この対応限界地点を越えると、ティアリングとよばれる横線のようなちらつきが発生してしまう。

  • ティアリング防止策

これは様々な方にご協力いただき、1つしかないことが判明した。

それは「グラボ側の垂直同期をONにしてフルスクリーンプレイ」である。

FF14側の「60fps制限」はモニターとの同期ではなく、ただ描写制限をかけただけ
しかも垂直同期そのものはフルスクリーンでなければ有効にならない。

AMD 001 NVIDIA001
AMD CCCからは
『3Dアプリケーション設定』の項目。
垂直リフレッシュを待機:常にON
トリプルバッファリング:ON
NVIDIAコンパネからは
『3D設定の管理』の項目。
垂直同期:ON

仮想フルスクリーンでは垂直同期の意味をなさない点に注意したい。
これはウィンドウモードを疑似的に最大まで引き延ばしたにすぎないからだ。

  • fps値の抑制を最小限にとどめられるか

なお、前回までの検証で、最上級グラフィックボードでさえも
人混みでのfps値の落ち込みがあることを指摘した。

そこで、ベンチ測定時に近いオーバークロック状態で
実数値をキャプチャしてあるのでご覧いただきたい。

行ったOCは以下のとおり。

OC仕様 ■Intel core i7-3930K 4400MHz 1.31V
■Corsair CMT16GX3M4X2133C9 4GB×4 2133MHz 9-11-10-26
■ZOTAC GeForce GTX TITAN core 1110Mhz
Mem 1675MHz

タイタンちゃんもカリカリに揚げてます。

ここでEVGA謹製のPrecision X Ver 4.2.0 を使用。
GPU使用率、コアクロック、メモリクロック、ビデオメモリ使用率をモニタリング。

画像左上に注目。

EVGA PreX 001
グラボ側のコントロールパネルが意味をなさないため、
ここではFF側最高品質設定のみとして、ハード各種をOC。

何より注目すべきはこの時、35~45fpsしか出力できておらず、
GPU使用率が50%と表記される点。

これはノーマルだろうが、OCだろうが同じ結果であった。

むしろ50fps以上の出力があるとき、
CPU/グラボともに使用率は70%以上にまで及び温度上昇が激しいことに留意したい。

できるなら、グラボのコンパネからファン回転率を50%以上として
コアの温度を70度未満に保ちたいものである。

この検証だけで2時間近くを要したのに画像1枚ペチャリと貼っただけ
それくらいに、オーバークロックとFF14との関連性は無しということ。

その3.FF14 画質設定の違い

これは、単純にゲーム内の3段階の画質設定の違いを見てもらうために用意した。

むろん、最高品質設定がキレイであることは当然であるが
どこがどう違うのか、静止画で比較してもらいたい。

1.標準画質
ffxiv Normal
■黄色い服を着た自キャラより前方、石畳がボケているのが分かるだろう。
■他PCキャラの影もなく、アンチエイリアスは皆無といっても良い。
■ビデオメモリは約700~750MBを要する。
2.高品質設定
ffxiv High
■石畳みのボケ具合はクッキリと表示されるようになり、自キャラ以外の影も確認された。
■アンチエイリアスも働き、ジャギーは減少。
・・・ノートPCならここで充分だと思われる。
■なお、ビデオメモリは750~800MBを消費する。
3.最高品質設定
ffxiv Ultra
■石畳みは遠方まで輪郭が強調され、かつ1つずつの石の影も誇張され立体感が増した。
■驚いたことに、遠方に見える寺院の丸い屋根が、より丸みを帯びる。
■また、遠方にある扉などにも装飾がほどこされ、立体オブジェクトのリードディスタンスが向上。
■ジャギーも最小限にはなる。
■ビデオメモリ使用量は920~980MB。

以上の検証から、スクリーンショットを撮影するなら断然 最高品質設定。

ただし60fpsを目的としたスムーズなゲームを望む場合は、
最上級のグラフィックボードも必要なく、オーバークロックも無意味。

むしろ発熱要素を増やさぬようにファンの回転を上げ、
パーツをいたわることを念頭に置いて欲しい。